トークンの価値はどう決まる?

 

お陰様でほぼ毎日、皆様から大変良いご質問をいただいており、私も最大限、皆様の疑問にお答えしています。たとえば先日、こんなご質問が届けられました。

ジェームス氏から

私は60年間株式投資をしてきました。フアンやマーティンが書かれている様に、私もDLT(分散型管理台帳)には明るい将来性があると思います。実は私はワイス・レーティングのリリース前に仮想通貨投資を始め、すぐに$8,000を失いました。あなたのアドバイスに従っていればこんな間違いはしなかったと後悔しています。あなたのポストを読ませて頂いて気が付いたのですが、基本的な事がわかっていないと気づきました。

コイン自体に本質的な価値がありますか?

株式の様に、発行者に所有権があるのですか?

発行者のIPOによって株式と交換できるのですか?

発行者の商品の割引はありますか?

商品やサービスの取引は容易で速いですか?

ICOによって集められた資金は発行者にとっては丸儲けなのですか?

コインの価値は投資家の意見によって決まるのでしょうか?もしそうならば、各コインのどこに価値を見出しているのでしょうか?」

 

これにお答えするためにまず、第一に、仮想通貨には2種類の異なるコインが存在する事をご説明します。

  • ネイティブ・トークンNative tokens
    これは直接ブロックチェーンのプロトコールにつながっています。ビットコイン、イーサリウム、NEOやスティームなどが良い例です。また、EOSやIconの様に今後ネイティブになっていくコインも含まれています。私たちはこれらが本当の意味での仮想通貨だと認識し、現段階では私たちはネイティブ・トークンのみを評価しています。
  • 非ネイティブ・トークンNon-native tokens.
    これは通常、様々な企業が発行し、特に創業時に発行されるトークンです。ICOとして仮想通貨を通じて資金調達を行っています。ここで大切なのは、非ネイティブ・トークンの目的はプロジェクトの為の資金調達であり、ブロックチェーン技術をビジネスモデルに組み込む事はまずありません。

非ネイティブ・トークンと仮想通貨との唯一の繋がりは仮想通貨を媒介としてトークンを購入するという事だけです。言い換えれば、ドルやポンド、円で資金調達をする代わりにイーサリアムやNEOなどの仮想通貨を介して資金を調達しています。彼ら独自のトークンは他の仮想通貨のブロックチェーンの上に存在し、独自の技術的プラットフォームをもっていません。

ジェームスさんからのご質問に端的にお答えすれば、「ネイティブも非ネイティブも本質的な価値はあります。しかし非ネイティブはクズ同然。」 という事です。

これについて詳しくお答えしましょう。

ネイティブ・トークンは直接ソフトの技術を有しており、それはブロックチェーン、もしくはDLT(分散型管理台帳技術)と言われています。

例えば、イーサリアムのネットワークは独自のイーサ―というトークンを持っており、確固たる本質的価値を有しています。

その価値は、幅広い実用的な用途からも生み出されています。まず、イーサ―というトークンはネットワーク上で稼働する為に有料で発行されています。そして何よりも重要なことは、イーサーが無数のICOのトークンとして使用されており、日々新しいICOがはじき出されているという事です。

ここで大切な事は、新規のネイティブ・トークンを創出するのには、かなりの時間、労力、資金が必要とされ、独自で開発は難しいという事です。

一方、非ネイティブ・トークンは、通常より投機的です。スタートアップの企業が何等かの形でブロックチェーンと関連をもっているにせよ、非ネイティブ・トークンを購入するという事は実質的にはその企業の業績に賭けをしているのです。しかし、株式と違い、投資家には所有権や決定権はありませんし、実際の株式とも交換はできません。そして特記すべきは非ネイティブ・トークンの発行者はほとんどがスタートアップの駆け出し会社であり、規模も小さく、経営経験も未熟だと言う事です。

加えて、近頃の傾向としてほとんどの企業が公開をしない事を選択している為、その会社への投資の唯一の方法はトークンを購入する事であり、会社の株式購入の代わりとしての役割を果たします。これはこの会社が今後IPOをする予定はなく、会社のトークンを株式と交換する事はできないという事を意味します。

以上の様に、非ネイティブのトークンを購入するという事は、ほとんどの場合、発行者に資金を「寄付」する事に等しいのです。

多くの人が混乱してしまうのは、これらの非ネイティブ・トークンは時にユティリティ・トークンと呼ばれる事です。

航空会社のマイレージ・プログラムと株式に例えてみましょう。ご存知の様にアメリカン航空やデルタ航空のマイレージ・プログラムでは、獲得したマイレージのポイントを航空券や他の商品・サービスへと交換できます。こういう意味ではユティリティ―・トークンに近い種のものです。

大きな違いは、ユティリティ・ポイントはポイントを投資商品としてとして売買できる事です。

更には、皆さんはアメリカン航空のマイレージ・プログラムとアメリカン航空グループとの明白な違いはご理解なさっていらっしゃると思います。

しかし、仮想通貨の世界では、ユティリティ・トークンと株式投資が混同されてしまう事が多々あります。ICO発行者の中には意図的に混同させる所もあります。会社に投資をしている様にみせかけて、結局は将来利用可能な商品・サービス券を発行しているのに過ぎないものもあるです。

実際には、多くのICOは単に資金調達を目標としています。アメリカ証券取引委員会は非公開株の売買に類似した行為だと警告しています。

最後に、例外をお話しましょう。

例外1

先に書いたように、非ネイティブ・トークンの中にはネイティブになるトークンも存在します。ネイティブ・トークンを発行する為のブロックチェーン・プロジェクトの為にICOで資金調達をしている所もあります。

例えば、EOSは6月に予定されている有望なプロジェクトですが、もう既にトークンを購入する事ができます。これらは非ネイティブ・トークンですが、直接ネイティブ・トークンと交換が可能になるため、レーティングの対象としています。

例外2

稀に、有望な商品と経験豊かなチームによって構成される堅実なスタートアップ企業があります。この様な企業のビジネスが成功した場合にはトークンの価値が上がるでしょう。現在はこの種のトークンはレーティング対象外ですが、将来的には組み込んでいくかもしれません。

 今、ネイティブと”ネイティブの卵”のトークンのみ
評価する理由

仮想通貨の初期段階で、今が一番投資に適した時期だといえるでしょう。

新しい街づくりを始める前に土地を買うようなものです。

でも、どんな街ができるかはまだ分かりません。どんなビジネスが発展するのかもまだ未知数です。

でも、街ができる事は確実です。ビジネスも集まってきます。ですから、まだ街ができる前に土地を買っておくのはいいアイディアです。

同様に、イーサリアムはとても良い仮想通貨のプラットフォームなので、多くのビジネスが集まり、コイン自体の価値も上がると読んでいます。NEO、ビットコイン、EOSや我々が評価する他のコインも同様です。

しかしながら、全てのネイティブ・トークンが同じという訳ではありません。

ビットコインは通貨、若しくは交換媒体、価値保存機能しかありません。

一方、イーサーには幅広い汎用性があります。

また、NEOはイーサリウムよりも早く、しかもNEOのトークンはネットワークの所有権の一種としてみなされる為、NEO所有者は利益の権利を有しGASによって支払われるという利点があります。

 

以上のご説明で疑問は解決しましたでしょうか?

フアン

PS:ツイッターTwitter 仮想通貨トークはこちら